2020年10月の『Book ランキング』TOP10をご紹介

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2020年10月の『Book ランキング』TOP10をご紹介

ブックファースト アトレ吉祥寺店 文芸書ランキングTOP10

(10月5日~10月11日)

 

!!ネタバレ注意!!

第10位『20代で得た知見』F/KADOKAWA

一人の人間の人生は、出会った言葉でも、預金額で決まるとも、恋愛だの結婚で決まるとも思えない。
ある夜友人が電話で語ってくれた台詞、または恋人がふとした瞬間吐き捨てた台詞、バーで隣の男が語ってくれた一夜限りの話、なんの救いもない都会の景色、あるいは、夜道で雨のように己の全身を貫いた、言葉にもならない気づき。そういったものによって人生は決定されたように思うのです。
私はその断片を「二十代で得た知見」と名づけることにしました。

第9位『自転しながら公転する』山本文緒/新潮社

東京で働いていた32歳の都は、親の看病のために実家に戻り、近所のモールで働き始めるが・・・。
恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!!
誰もが心揺さぶられる、7年ぶりの傑作小説。

第8位『蝶の粉』浜島直子/mille books

浜島直子、待望の初随筆集。
瑞々しい筆致で綴った、書き下ろし18篇を掲載。
“どうしてだろう、私は正しかったはずなのに”これらは何ら特別ではない、誰にでも起こりうるささやかなこと。
「初めて随筆集を出すことになり、真剣に『書くこと』に向き合った二年間でした。
特に趣味も特技もない私には書くべきことがなく、日常を綴っていったのですが、私にとっては日常こそが発見であり試練であり財産だと『書くこと』でわかりました。
これといって事件もおきない平凡な日々の話ですが、読んだ方が自分の家族や故郷の匂いを思い出してくれたら、とても嬉しく思います。
一人でも多くの方に読んでいただけますように。
浜島直子」

第7位『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう/中央公論新社

「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」それは、突然告げられた”人類滅亡”へのカウントダウンだった。
学校でいじめを受ける”友樹”、人を殺したヤクザの”信士”、恋人から逃げ出した”静香”、そして誰もが羨む歌姫になったが孤独を感じている”路子”。
人生をうまく生きられなかった4人に残された時間は1ヶ月。
そこで見つけた「光」とは・・・。

第6位『Another 2001』綾辻行人/KADOKAWA

多くの犠牲者が出た1998年度の”災厄”から3年。
春から夜見北中三年三組の一員となる生徒たちの中には、3年前の夏、見崎鳴と出会った少年・想の姿があった。
“死者”がクラスにまぎれこむ”現象”に備えて、今年は特別な”対策”を講じる想たちだったが、ある出来事をきっかけに歯車が狂いはじめ、ついに惨劇の幕が開く!!
相次ぐ理不尽な”死”の恐怖、そして深まりゆく謎。
“夜見山現象”史上最凶の”災厄”に、想と鳴はどう立ち向かうのか!?
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!!ネタバレ注意!!

第5位『日没』桐野夏生/岩波書店

女性小説家のマッツ夢井は、常識から外れたところに人間の本質があると信じ、犯罪や暴力など過激な描写を用いる作品を書いていた。
そんなマッツの元にある日、覚えのない政府組織から1通の手紙が届く。
【召喚状 B98号 マッツ夢井(松重カンナ)殿
貴殿には下記期日に下記場所への出頭を要請します。
当地では、若干の講習などが予定されています。】と書かれていた。
不信に思いながらも、手紙に従い訪れるとそこは、断崖絶壁に建つ療養所。
すると突然、マッツはその中に閉じ込められてしまう。
案内された部屋には最低限の物しかない。
常に監視され、携帯もつながらない。
囚人のような服に着替えさせられ、食事はまるで残飯のようだった。
一体自分の身に何が起こっているのか??
状況が呑み込めないマッツに、療養所所長の多田が言う。多田「私たちは、あなた方作家さんたちに、社会に適応した作品を書いて頂きたいと願っているのですよ」
マッツ「適応した作品ってどんな作品ですか?」
多田「正しいことが書いてある作品です」そう、ここは政府が過激な作品を用いる作家を見つけては強制的に収容し更生させるための施設だったのだ。
マッツは、自分の作品は間違っていないと懸命に訴えるがまったく取り合ってもらえない。
そればかりか、療養所から脱出するには「正しい小説」を書くしか方法がない事を知る。
言いなりになりたくないと言うプライドと、自分を曲げてでも施設から解放されたいと言う思いの中で葛藤し追い詰められていくマッツ。
更生との戦いの最後にマッツがたどり着いたのは、希望か、絶望か・・・。
表現の不自由を描く戦慄の物語です。

!!ネタバレ注意!!

第4位『少年と犬』馳星周/文藝春秋

2011年秋、仙台で仕事を失った中垣和正は、認知症の母と母を介護する姉の生活を支える為に犯罪まがいの仕事をしていた。
ある日、和正は仕事の途中でコンビニの前を歩く痩せた野良犬と出逢う。
その首輪に書かれていた名前は、「多聞」。
なぜか不思議な縁を感じ多聞を飼う事にした直後、ギャラはいいが危険な仕事の依頼が舞い込む。
外国人窃盗団の運転手。
お金の為には引き受けるしかない。
そして、決行の日、多聞を連れて行くと不思議と仕事は滞りなくできた。
守り神のようにいつもそばにいてくれた多聞。
しかし、その視線は和正ではなく、ずつと南の方角を見ていた。
そこから、窃盗団が盗みを働くたびに運転手を務めるが、これが最後と決めた日に事件が起こる。
「死にたくなかったら車を走らせろ」
仙台をあとにした多聞は南を目指すが、その道中で傷つき悩む孤独な人々に寄り添う。
富山で拾われたさきは、関係性が壊れかけた若い夫婦。
滋賀で出会ったのは男に貢ぐことに疲れた女性。
そして、島根では余命わずかな猟師に寄り添う。
言葉は発せずともそばに座り、出会う人々を暖かくさせてくれた。
人という愚かな種のために、神様だか仏様だかが遣わしてくれた生き物なのだ。
一匹の犬がもたらした絆と奇跡。
最後にたどり着いた真実は大きな感動を与えてくれる作品です。

!!ネタバレ注意!!

第3位『FREESTYLE 2020 SATOSHI OHNO EXHIBITION』大野智 作品集/KADOKAWA

今回開催された『FREESTYLE 2020 大野智 作品展』を記念して出版された作品集。
今回お披露目された、ジャニ―北川さんをポップな絵具合で描いた肖像画。
更に、およそ2週間かけて書き上げたという巨大細密画など。
新作も20点以上収録。
これまでの創作活動の集大成ともいえる幅広い力作が詰まった一冊です。

!!ネタバレ注意!!

第2位『今日の人生2 世界がどんなに変わっても』益田ミリ/ミシマ社

スーパーで買った焼きいもを豆乳と一緒にハンドミキサーにかけて、小鍋で温めた焼いもスープが幸せだった今日の人生。
仕事のメール「よろしくお願いいたします」と打ち送信。
あとで読み返すと・・・「よろしく折る害いたします」だった今日の人生。
ちょっとだけ悲しかったり、嬉しかったり、ささやかな日々の出来事を丁寧に描いた一冊です。

!!ネタバレ注意!!

第1位『半沢直樹 アルルカンと道化師』池井戸潤/講談社

「やられたら、倍返しだ」の『半沢直樹』シリーズ6年ぶりとなる待望の最新作。
東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。
大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。
大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。
有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは。

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